2022/2/2 「通所型児童福祉施設における新型コロナウイルス感染症に関するQ&A」が、厚生労働科学特別研究事業、新型コロナウイルス感染症に対する院内および施設内感染対策の確立に向けた研究の一環として公開されました。
(研究代表者:賀来満夫、研究分担者:多屋馨子)
日本小児科学会のホームページに新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aが掲載されました。
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)について
感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)は手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛、微熱などを起こします。ノロウイルスは感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
特に子どもや高齢者は重篤化することがありますので特にご注意ください。また、ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。そこで、保育所・保育園、認定こども園、幼稚園等保育施設で有効な予防策を掲載しましたので、各施設のマニュアル作成などへ活かして頂ければ幸いです。なお、ここでの記載は社会福祉施設等でのノロウイルス対応を中心とした記載となっていますが、その他の園や家庭での対応も、その他の胃腸炎を起こすウイルスでも同様に行います。
日本小児科学会の予防接種スケジュール表には接種歴調査票も入っています。Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌B型)ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、水痘ワクチンが定期接種化され、予防接種のスケジュールが大きく変更されています。保育園での予防接種歴調査票も見直してみましょう。
2013年、Hib髄膜炎は年間約600人発症していましたが2%以下に減少し、肺炎球菌髄膜炎も39%に減少していました。肺炎や中耳炎なども大きく減少しています。
1歳をすぎてから守ってくれるのは追加接種です。忘れず勧めましょう!
平成26年度厚生労働科学研究補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)病児・病後児保育の実態把握と質向上に関する研究
病児・病後児保育における保育士・看護師等のためのハンドブック